考察日記シリーズ

就活で学歴差別が有る理由

『学歴フィルタ』『学歴差別』

就職活動をする人間であれば、誰しもが目にする言葉である。

語義としては読んで字の如く。企業が採用する学生を選考する際、出身大学によって区別を付けることを指す。

果たして、この区別には根拠が有るのだろうか?

はたまた、現代社会の病魔に取り憑かれた先達のバイアスによって成り立っているのだろうか?

就職活動に入った一学生として、思いを巡らせていきたい。

目次

1.企業が学歴差別をする理由

①企業が学生に求めるのはコミュニケーション能力

・コミュニケーション能力は2種類に分けられる

 ⅰ人間関係構築のコミュニケーション

 ⅱ意見・情報伝達のコミュニケーション

・2種類のコミュニケーション能力は仕事に必須

結論.学歴でⅱを担保できるので、高学歴が好まれる。

2.よくある考えが誤っている理由

経験論:『低学歴には仕事ができない傾向が見られる』という考えが誤っている理由

3.まとめ

考察を終えた感想

1.企業が学歴差別をする理由

①企業が学生に求めるのはコミュニケーション能力

現在の就活戦線で叫ばれている言葉が有る。

コミュニケーション能力」だ。

実際、経団連が加盟企業に対して行ったアンケート(2017)では、選考に当たって特に重視した点という項目において

『コミュニケーション能力』が2位の『主体性』に20%以上の大差を付けて1位になっている。

このコミュニケーション能力について論じるところから、私の理論が始まる。

・コミュニケーション能力は2種類に分けられる

我々が普段使うコミュ力という単語は、空気を読む能力、場を盛り上げる能力、円滑に会話を進める能力などを指す。

つまりは、人間関係スキルの一種である。

これをコミュニケーション能力の第一意味としよう。

コミュニケーション能力の意味

人間関係構築スキル

一方で、英単語「Communication」の意味は伝達、通信、交信など、情報伝達の意である。

コミュニケーションの原義に沿った意味を、コミュ力の第二意味とする。

コミュニケーション能力の意味

情報伝達スキル

こうして見ると、普段何気なく使っていたコミュ力の意味は2つに大別できることが分かるだろう。

ここで読者の皆様に問いたい。

質問Ⅰ:企業が学生に求めているコミュ力とは、ⅰとⅱのどちらだろうか?

結論から言うと両方である。

のコミュ力に乏しい労働者は、職場で人間関係のトラブルを誘発し、のコミュ力に欠ける労働者は『学び、そして伝える』という労働におけるブラッシュアップのプロセスを実行できないからである。

もう一つ質問だ。

質問Ⅱ:学歴とコミュ力は関係ないという意見が有るが、これは正しいだろうか?

なるほど。確かにの意味においては、コミュ力と学歴に深い相関は無いだろう。少なくとも私はそう思う。

しかし、の意味においてはどうだろうか?

情報伝達……つまり他者から情報を受け取り、情報を他者に渡す行為は、入試で求められる能力そのものではないだろうか?

教科書や先生から情報を受け取り、それを採点官に伝えるという行為そのものが、情報伝達のプロセスなのである。

つまりの意味においては、学歴=試験の点数=コミュ力と言っても過言でないのである。

このように考えた時、ⅱのコミュニケーション能力を高い水準で保持している高学歴が優遇されるのは至って自然なのではないだろうか?

まとめてみる。

慶士郎の考察

①企業は学生にコミュニケーション能力を求めている。

②コミュニケーション能力には2種類存在する。

人間関係構築スキル

情報伝達スキル

③大学受験ではを持つ学生が成功する=学歴が高い学生はを高レベルで保持している。

①~③より、ⅱを重視した企業が学歴選考を行う。

結果として私の論は、

α『受験で結果を出せなかった人間は、仕事で結果を出すこともできない』

という、一般的な理論に帰結する。

しかしながら、α単体では論旨が甚だ不鮮明であり、肯定も否定も困難である。

こんなものを単体で振りかざしてレスバ(ネット上での言い争い)をしていれば、埒が明かなくなるのは当然だ。

その文脈に即して考えると、αを論理的に補完する本考察には一定の意味が有ったということになる。

本論を展開し終えたところで、次はよくある考えについて、それが誤っている理由を述べる。

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